マンションの照明選びのポイントは?照明の色や部屋の用途別に紹介

2020年10月16日

マンションの照明は、部屋の雰囲気を自分らしく演出できるアイテムです。しかし、照明選びは思いのほか難しく、明るさが足りない、インテリアになじまないなど、イメージどおりにならないことも少なくありません。   照明の基礎知識やマンションにおける照明選びのポイントを押さえて、明かりを上手に取り入れた理想のマンションライフを実現しましょう。

マンションの照明はインテリアの重要ポイント

照明の役割は、ただ部屋を明るくするだけではありません。光の色や明るさを上手に取り入れることで、食事をおいしく見せたり、温かみや落ち着き、高級感などを演出したりと、日々の暮らしを心地良くする効果も得ることができます。

マンションは、あらかじめ照明を設置できる位置が決められていますが、選ぶ照明器具やライトの明るさ、色合いなどで、室内の雰囲気を自由に変えることができます。光のあたり方ひとつでも見栄えが違ってくるため、照明はインテリアの重要な要素のひとつといえるでしょう。
理想的な照明を取り入れるには、照明の種類や効果を理解して、どの部屋にどのような明かりが欲しいかといったイメージをもとに、用途に適した照明を選ぶことが大切です。

マンションの照明選びに役立つ照明の基礎知識

照明は、設置場所やデザイン、光の明るさ、色味などを組み合わせることで、オリジナリティを追求することができます。そのため、照明の種類や光の色の違い、電球の特徴などを知っておくと、理想的な照明を選びやすくなります。
まずは照明の基礎知識として、「照明の種類」と「電球の色の違い」「電球の種類」を理解しておきましょう。

照明の種類

照明には、部屋全体を照らす物から、部分的な明かりで雰囲気を楽しむ物まで、さまざまな種類があります。タイプによって機能や効果、使い道などが異なりますが、大別するとおもに次の3種類になります。

・全般照明(全体照明)

全般照明は、部屋全体を照らす照明です。天井に直接設置するシーリングライトや、天井から吊り下げるペンダントライト、シャンデリアなどがあります。

・部分照明(補助照明、局部照明)

部分照明は、特定の範囲のみを照らす照明になります。室内の明るさにメリハリがつき、印象的な演出が可能となります。部分照明には、フロアスタンドや卓上スタンド、スポットライトなどがあります。

・間接照明

間接照明は、天井や壁などの内装に光をあて、反射光を利用する照明です。やわらかい雰囲気になり、奥行きや広がりを演出できます。間接照明には、足元を照らすフットライトや、天井や壁に光をあてるコーブ照明やコーニス照明などがあります。

電球の色の違い

室内の雰囲気や印象は、光の色合いでも大きく変わります。電球から放たれる光の色味には、おもに「電球色」「昼白色」「昼光色」の3種類があり、それぞれに適したシーンが異なります。
色ごとの特徴を押さえて使い分けることで、理想に近い空間を演出できるようになるでしょう。

・電球色

電球色は温かみを感じる暖色系の色合いで、落ち着きのある空間を演出できます。リビングや寝室などリラックスしたい部屋のほか、料理がおいしく見える色でもあるため、ダイニングにも向いています。

・昼白色

昼白色は太陽光に近い自然な色合いで、どのようなインテリアにもマッチします。着替えやメイクなど、わずかな色の違いで印象が変わることを行うときに適しています。

・昼光色

昼光色は青味がかった寒色系の白色で、清涼感のあるすっきりとした明るさを確保できます。集中力を高める色といわれており、デスクワークや細かい作業をする部屋に向いています。

電球の種類

照明の種類やライトの色味でだいたいの部屋のイメージが決まりますが、使用する電球によって、照明の効果も変わってきます。また、電球によって寿命や消費電力、購入価格も異なるため、電球の特徴を理解して、どの電球を選ぶか検討する必要があります。現在、照明の主流となっている電球は、「LED電球」「白熱電球」「電球形蛍光灯」の3つです。
ストレートな形状の直管蛍光灯は、一般家庭では台所など用途が限定されるため省いています。

LED電球

LED電球は、発光ダイオードを用いた電球です。一般的な電球に比べて寿命が長く、消費電力も低いため、使い続ける上でのコストを大幅に抑えられます。ただ、購入価格は高めなので、初期費用がかかります。
従来のLED電球は、下方向にのみ光を放つタイプがほとんどで、間接照明や角度のついた照明には適しませんでしたが、最近は全方位を照らすタイプも増えてきています。

白熱電球

白熱電球は、フィラメントを発光させる昔ながらの電球です。温かみを感じる色合いが全体的に広がり、点灯スピードも速いのが特徴です。
購入価格は安い一方、寿命が短く、消費電力も高いため、コストパフォーマンスは優れません。また、熱を持ちやすく火災の原因になることもあるので、使用する場所と使い方には注意が必要です。

電球形蛍光灯

電球形蛍光灯は、白熱電球のソケットに装着して使うことができる蛍光灯です。明るさが安定していて広範囲を照らしますが、点灯までに多少時間を要します。
LED電球と比べ、消費電力はあまり変わりませんが、寿命は短めです。購入価格は白熱電球より高額ですが、LED電球よりは安く、すべての面において白熱電球とLED電球の中間にあるといえるでしょう。

照明の明るさの目安

照明の種類や色合い、用いる電球の組み合わせを決める際、照明の本来の機能である「明るさ」も意識する必要があります。生活に支障がない明るさを確保するには、1畳あたり40Wが望ましいとされています。6畳の部屋なら240W、10畳なら400Wの明るさとなるように電球のワット数を選び、その電球が使用できる照明を選びましょう。

なお、目安の明るさを保つには、シーリングライトとダウンライト、フロアスタンドなど、複数の照明を組み合わせてワット数を満たす方法もあります。さまざまなタイプの照明を効果的に併用することで、十分な明るさを維持しながら、コントラストやグラデーションなど、光の演出を楽しめるようになります。

部屋のタイプ別・適したマンションの照明のポイント

同じインテリアでも、色味が違うだけで印象はずいぶん異なります。また、部屋の用途によって適した照明も変わるため、部屋それぞれに明るさや用いる照明の種類を変えることが大切です。
最後に、マンションの照明を選ぶ際に意識したいポイントや、リビング、ダイニング、寝室それぞれに適した照明をご紹介します。

リビングの照明

家族がくつろぐリビングは、部屋全体に満遍なく光が行き届くように、高い位置から全体を照らすシーリングライトやダウンライトがおすすめです。家族それぞれが思い思いに過ごしたり、来客をもてなしたりと、さまざまなシチュエーションで使用する部屋でもあるので、照明の色合いや明るさを変えられる調光機能のついた照明器具を取り入れると、シーンに適した明かりを演出しやすくなります。

照明で個性やおしゃれ感を出したいときは、ソファを壁から少し離して間接照明を配置したり、コーナーにペンダントライトを吊るしたり、シーリングライトは可動式のスポットライトを並べるスタイルにするなど、複数の照明を組み合わせるのがポイントです。

ダイニングの照明

食事を楽しむダイニングは、料理がおいしく見える電球色を取り入れましょう。テーブルを囲んで人が集まる場所なので、集中的に照らせるペンダントライトやスポットライトがおすすめです。ペンダントライトは高さ的に視界に入りやすいため、ランプシェードにもこだわりたいところです。
インパクトのあるデザイン性の高い物を吊るすほか、上側にも光が抜けて天井も照らすタイプや、素材や質感にこだわった物にすると、高級感やおしゃれ感を出しやすくなります。

また、小ぶりのペンダントライトを複数個並べて吊るし、それぞれデザインを変えたり、高低差をつけたりすると、カフェのような雰囲気を演出できます。
なお、テーブルや椅子などのインテリアとミスマッチを起こさないように、ランプシェードを選ぶときはダイニング全体の雰囲気に合うテイストを意識しましょう。

寝室の照明

寝室は眠りにつく部屋なので、リラックスできる落ち着いた照明が適しています。照明の色味は、入眠を促しやすい電球色を選びましょう。
照明の種類は、横になっている際に光源が直接視界に入らないように、天井から部屋全体を照らすシーリングライトやダウンライトは避け、間接照明や、部分的に照らす部分照明を上手に組み合わせるのがおすすめです。フットライトを活用すると、ホテルのようなラグジュアリー感が演出できる上、センサー付きなら、暗い中での移動でも足元を照らしてくれるので安心です。

ただし、寝室が書斎やパウダールームを兼ねているなど、睡眠以外の利用があるときは、照明の選び方を変える必要があります。調光機能付きのシーリングライトにする、フロアスタンドや卓上スタンドで部分的に照らせるようにするなど、メイクをしたり文字を読んだりするのに適した明るさも確保できるような工夫を取り入れましょう。リモコン式の調光機能を選べば、ベッドの中から電気を消すこともできて便利です。

マンションの照明選びは住む人が心地良く感じるものを

マンションの照明は、限られた間取りでも奥行きや広さを感じさせたり、温かみや高級感を演出できたりと、家全体の印象を大きく左右します。光による雰囲気づくりは難しく感じますが、好みの色合いやデザイン性を重視するなど、住む人の心地良さを意識することで、理想的な明かりを演出できるでしょう。
悩んだときは、インテリアショップなどでシミュレーションをしてもらったり、少しずつ買い足しながら理想的な空間を作り上げていったりするのもおすすめです。