引越しに際しては、荷造りに加えて、しなければいけない手続きや準備が数多くあります。引越し前の住所地で行わなければならない手続きについては、忘れずに引越し前に済ませておく必要があるでしょう。引越し日までの限られた日数の中で、いつ、何をしておくべきなのか、確認しながら進めることが大切です。
今回は、引越しの際にやらなければいけないことを、タイミング別に紹介します。
引越しが決まったらやることとは?タイミング別にリストでチェック!
- マンションバリューマガジン編集部
- 株式会社マーキュリー
引越しが決まったらすぐにやること
「引越しをする」と決めるタイミングというのは、進学や就職、転勤、住宅購入など、さまざまでしょう。いざ引越しを決めたのであれば、その後のスケジュールに支障をきたさないためにも、すみやかに準備を進める必要があります。
・新居の決定、契約
新居が決まらないうちは、現在の住居の退去日や引越し日を決めることもできません。引越しの手続きの中には、新居の住所や引越し日が決まっていないとできないものが多くあります。まずは、新しい住まいを決めて、契約をしましょう。
・引越し日の決定
引越し日は、新居の入居日に合わせるのが一般的です。新居にいつから入れるのかを確認して決めましょう。
・引越し業者の選定
引越し日が決まったら、引越し業者を選定します。合い見積もりをとる場合は、ある程度時間がかかることもあるため、早めに準備を始めます。
・退去連絡
賃貸の場合、現在の家と駐車場について、退去連絡を行います。退去連絡を退去日の何日前までに行うのかは、賃貸借契約書に明記されています。それに合わせて連絡しましょう。連絡が遅れると、余分に賃料を支払わなければならなくなることもあります。
引越しの2週間前頃までにやること
引越し先の住所と引越し日が確定したら、引越しの2週間前頃までを目処に、各種手続きを進めましょう。
・引越し業者と契約
引越し業者を決めたら、実際の契約を行います。業者を使わない場合は、トラックの手配や人手の確保などの準備をしておきましょう。
・新居のインターネット開通手続き
現在、利用しているプロバイダをそのまま利用したい場合は、転居手続きが必要です。新居が遠方の場合、現在利用しているインターネット回線がそのまま使えないこともあります。新たに引き込み工事が必要な場合など、開通までに長期間を要することもあるため、早めの手配が必要です。
・旧居のインターネット廃止手続き
インターネット回線を廃止する場合は、連絡から解約まで時間が必要な場合があります。無駄な回線料が発生しないように、解約日が決まったらすぐに連絡しましょう。
・火災保険、地震保険の手続き
火災保険や地震保険などに加入している場合は、旧居の保険を解約し、新居の保険に加入することになります。特に火災保険は、賃貸借契約や住宅ローンの新規締結の際に、加入が義務付けられているケースが多くなっています。不動産会社等に確認をして、必要な保険の加入手続きを進めてください。
・不用品の処分
引越しの際は、できるだけ荷物を少なくしたほうが、荷造りも荷解きも楽になります。荷造りの前に不用品を選別し、処分しておきましょう。
・固定電話の移転手続き
固定電話を引いている人は、移転手続きを行います。手続きは電話やインターネットから行えます。
・郵送物の転送届
郵便局に対し、郵送物の転送依頼を出します。転送届を出してから転送開始までにはタイムラグがあるため、余裕を持って手続きをしましょう。
・子供の転園・転校手続き
保育園、幼稚園、学校などに通う子供を伴う引越しの場合は、必要に応じて転園や転校の手続きをとります。幼稚園や保育園の場合は、転園先の定員に空きがあるか確認しておくことも必要です。公立の小中学校の場合は、現在通っている学校に転校する旨を伝え、在学証明書と教科書用図書給付証明書を発行してもらいます。引越し先の住所が決まった時点で、転入先の学校にも連絡しておくと良いでしょう。
・新聞、宅配サービス等の手続き
新聞や牛乳配達などのサービスを利用している人は、移転や廃止の手続きを行います。
・習い事やジムなどの手続き
必要に応じて、習い事やジムなど、地域で加入している団体に対して、移転や退会手続きをとります。
・引越しのお知らせはがきの作成
引越しのお知らせはがきを作成する場合は、印刷にかかる時間なども考慮して早めに作りましょう。
引越し当日までにやること
引越し直前はやることが山積していますが、引越し当日までに進めておくべきことはあらかじめチェックして、もれがないようにしましょう。
・新居の清掃
家具を入れると掃除がしにくくなるため、引越し前に可能な範囲で掃除をしておきましょう。
・新居のレイアウトを決める
間取り図に家具の配置等を書き込んでおくと、引越し業者への指示がスムーズになります。
・パソコンのデータのバックアップをとる
パソコンを持ち運ぶことになるため、念のためデータのバックアップをしておきましょう。
・引越しのお知らせはがきの発送
引越しのお知らせはがきを出す場合、投函から配達までには数日時間がかかります。引越し日までに引っ越す日付と住所を添えて投函しておきましょう。
・荷造り
引越し業者に任せる物と、貴重品や精密機械といった自分で運ぶ物を選別して、それぞれ梱包します。荷物の紛失を防ぐため、段ボールの個数を数えておきましょう。どの部屋に運ぶのかをあらかじめ段ボールに書いておくと、引越し作業がスムーズになります。
・役所での手続き
引越しに伴って、転出する市町村の役所で各種の移転手続きが必要です。転出届の提出、国民健康保険の手続き、印鑑登録の廃止手続き、年金や児童手当といった福祉関係の手続き、原付の廃車手続き等を行います。
・ライフラインの移転・廃止手続き
電気、ガス、水道の移転・廃止手続きをとります。
・近隣の人への挨拶
当日は荷物の積み込みで道路をふさいだり、うるさかったりする可能性がありますから、前日までに近隣への挨拶を済ませておきます。また、新居周辺への挨拶のための手土産も、併せて用意しておきましょう。
・現金の準備
引越し代金は、現金払いのみの場合があります。支払いに困らない額を用意しておきましょう。
・冷蔵庫を空にしてコンセントを抜いておく
冷蔵庫・冷凍庫の中身をすべて空にして、水抜きと霜取りをしましょう。前日の夜にはコンセントを抜いておきます。
・灯油ストーブの灯油を使いきるか処分しておく
灯油ストーブを使っている方は、灯油を使いきるか、中身を処分しておきます。
・新居の鍵の受け取り
引越し荷物を搬入するために、鍵の受け取りをしておく必要があります。不動産会社で鍵を受け取っておきましょう。
引越し直後にやること
無事に引越しが完了したら、荷物を出した後の旧居と、引越し後の新居でやるべきことがあります。
・ガスの閉栓立ち会い、ブレーカーを落とす(旧居)
旧居のガスの閉栓に立ち会い、電気のブレーカーを落とします。
・残置物のチェック(旧居)
引越し荷物の積み残しがないか最終チェックをします。
・清掃(旧居)
荷物がなくなったら、掃除をしておきましょう。
・引き渡し、鍵の返却(旧居)
退去立ち会いを行って、不動産会社といっしょに部屋の中の状態を確認し、鍵を返却します。
・近所への挨拶(新居)
新居の近隣に、引越しの挨拶を行います。
・ライフラインの開通(新居)
ガスの開栓に立ち会います(電気、水道は、通常立ち会いは不要です)。
・荷物のチェック
引越し荷物がすべて搬入されているかどうか確認しましょう。破損や紛失などがないかもチェックします。
引越し後、半月ほどを目処にやること
引越しをした後は、半月を目処に、できるだけ早めに各所の住所変更手続き等を行いましょう。
・転入先役所での手続き
引越しが終わったら、転入先の市町村の役所で各種手続きを行います。転入届の提出、マイナンバー、国民健康保険、国民年金の住所変更、印鑑登録、転入学通知書の受け取り、飼い犬の登録等を、必要に応じて行います。
・転園・転校手続き
幼稚園、保育園、小学校などに通っている子供がいる場合は、転入の手続きを行います。公立の小中学校の場合は役所で転入学通学書を発行してもらい、転入先の学校に在学証明書と教科書用図書給付証明書と合わせて提出します。転入学通学書は住所変更手続きの後に発行されるため、まずは住所変更を早めに行いましょう。
・荷解き、梱包資材の返却
引越し荷物を片付け、梱包資材を引越し業者に持ち帰ってもらいます。
・敷金の精算
旧居の現状に応じて、敷金の精算をしてもらいます。
・会社に住所が変更になることを知らせる
勤め先で住所変更の手続きを行います。
・車・バイクの登録変更手続き
車、バイクを所持している場合は、車検証の住所変更を行います。車の場合は、車庫証明(自動車保管場所証明書)の住所変更手続きも必要です。バイクは排気量によって必要な書類や提出先が変わるため、事前に確認しておきましょう。
・各団体、企業等への住所変更手続き
銀行、クレジットカード、民間保険、スマートフォンのほか、ECサイトや各種会員サービス等、住所を登録している企業や団体、サービスに対して住所変更を行います。
引越しの手続きは計画的に行おう
引越しをするときは、やらなければいけないことがたくさんある上に、もれがあると後々面倒なことになりかねません。
それぞれの家庭の状況に応じたやることリストを作成して、完了したものにチェックを入れていくなど、手続き漏れが起こらないように進めましょう。
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