人生の中でも、高い買い物のひとつに数えられる不動産。 それを、少しでも安くしたいと思うのは当然のことです。 マンション購入の際の値引きは可能なのか、実情を知りたいという方も多いのではないでしょうか。 ここでは、マンションの値引きは可能なのか、値引き幅や交渉術はあるのか、具体的に解説していきます。
マンションを購入するときに値引き交渉はできるの?
- マンションバリューマガジン編集部
- 株式会社マーキュリー
マンション購入の際の値引きは可能?
マンション購入の際に交渉をすれば、値引きをしてもらえるのでしょうか? 新築マンションと中古マンションそれぞれについてまとめました。
新築マンションの値引き
新築の分譲マンションは、竣工中から一斉に販売を開始して、竣工までに完売することを目指しています。 竣工前からひとつの部屋の値引きに応じてしまうと、他の部屋の値引きにも応じなければならなくなり、採算が合わなくなってしまうため、竣工前の値引きはあまりないようです。
しかし、1期、2期などの販売期分けをしているマンションなら、1期で売れ行きが芳しくなかった場合、2期で価格改定が行われる可能性はあります。
また、竣工間近になって近隣に競合する物件が登場した場合や、竣工後に売りきれなかった部屋があった場合は、値引きしてもらえる可能性が高まります。 竣工までに売りきれなかった物件を「新築未入居」というので、覚えておくといいでしょう。
売り手としては値引きという表現はなるべく使いたくないため、値引きの代わりに「有料オプションを無料でプレゼント」という形でお得にしてもらえるケースもあります。
中古マンションの値引き
竣工前の新築マンションでの値引きは難しいものの、中古マンションなら値引き可能な場合があります。 中古マンションの場合、表示価格は一応の目安で、実際はその物件への需要が価格を決めます。 定価はあってないようなものですので、売り手との交渉が大事になります。
値引き交渉が行いやすい狙い目の中古マンションは、リフォームせずに現状維持のまま引き継いだりする場合です。 こういった中古物件は「現状居住中」と呼ばれます。また、売り主が短期間での売却を希望しているような場合にも、交渉の余地は大きいようです。
新築マンションでも値引きしてもらいやすいタイミングがある?
新築マンションであっても、値引きしやすいタイミングがあります。 そのタイミングで交渉をすれば割安で、希望の物件を手に入れられることがあるかもしれません。 そのコツは、新築マンションを販売するデベロッパー側の事情を読み解くことです。
決算時期
デベロッパーにとっては竣工後にマンションの売れ残りがあると、決算上好ましくありません。 年度末となる3月末の決算までに引き渡したいと考えるため、決算時期が近づくと新築物件の値引きを行うことがあります。
残戸数わずか
残りの戸数がわずかとなったときも、値引きをしてもらえる可能性があります。 デベロッパーとしてはモデルルームや広告費、人件費等の費用がかかりますし、入居者としても自分たちが買った新築マンションに、 いつまでも「売り出し中のぼり」が出ているのは嫌なので、値引きもやむなしという雰囲気が出るそうです。 新築マンションが竣工してから半年以上経過している場合は、早く売り切りたいという思いが強まっているため、値引き交渉に応じてくれる可能性が高いといえます。
値引きをしてもらいやすくする方法
値引きはおねだりではなく、あくまで交渉です。 デベロッパー側だけに無理をしいるのではなく、買主も好条件を示すことで値引きしてもらえる可能性がアップします。
買う意思を見せる
買うかどうかわからない相手には、なかなか値引きをしづらいものです。 「物件が気に入ったのでぜひ購入したいと思うのですが、予算が足りません。なんとか端数分だけでも値引きしてもらえませんか?」といったように、 購入への強い意思を見せることで、デベロッパーも本気で交渉に応じてくれるでしょう。
周辺エリアの物件情報を知る
売り出されている物件の金額が高いのか安いのかは、周辺エリアの物件の相場がわからないと判断がつきません。 相場を把握しておくことで、物件につけられた値段の意図を読み解けるようになり、それをキーにして値引き交渉ができるようになります。
事前ローン審査をしておく
新築マンションの購入申込みをしても、住宅ローンの審査に通らない限りは購入することができません。 契約前に住宅ローンの事前審査を通過しておくことで、デベロッパーにとってはキャンセルのリスクが減るので、値引き交渉にも応じてもらいやすくなります。
新築マンションは一般向けに大々的に値引きがうたわれることはありません。 興味のある物件をチェックしてタイミングを狙うことで、その確率を格段に高めることができます。 決算時期や残戸数がわずかなマンション、完成から一定期間が過ぎた物件などを見極めて、効果的に値引き交渉してみてください。
「値引きがしてもらえない」マンションのほうがいい場合も…
最後になりますが、プロの目から見れば「値引きがしてもらえない」マンションのほうがいい場合もあります。 マンションを買うときは「資産価値が落ちない」ということがとても重要です。 大きく値引かれる物件はそれ相応の理由があると考えられ、人気がなく条件の良くない物件である可能性もあります。 値引かなくても売り切れる物件のほうが、将来的にも価値が落ちにくく、高値で売却できることもあるのです。
お得感だけを求め、安くしてもらえるからと安易に契約することはおすすめしません。 入居後に後悔しないためにも、値段だけにとらわれず、条件や間取りなど総合的に判断して購入するようにしてください。
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