ビンテージマンションの魅力って?代表的な物件と購入時の注意点

ビンテージマンションに憧れを持っている方も多いのではないでしょうか。都内に多く存在するビンテージマンションは、立地や仕様、管理体制の良さなどから、人気・価格ともに高い傾向があります。
そこで今回は、ビンテージマンションとはどんなマンションなのか、代表的な物件とともにご紹介します。併せて、ビンテージマンションを購入する際の注意点も見ていきましょう。

ビンテージマンションとは?

ビンテージとは、元々は出来の良いワインを表す言葉でした。転じて、時間によって価値が増した品がビンテージと呼ばれるようになり、今では「年代物の」「古くて価値のある」などの意味で使われています。では、ビンテージマンションとは、どのような物件を指すのでしょうか。

ビンテージマンションに「築年数◯年以上」といった定義はありませんが、多くは築30年以上の物件で、バブル期やそれ以前に高級マンションとして建てられたものを指しています。
通常、マンションなどの物件は、築年数が経つほど資産価値は低下するものです。しかし、ビンテージマンションの場合、築年数が経っても人気や資産価値が下がるどころか上がっており、中古市場にもなかなか出回らないほどの人気を博しています。共通してデザイン性の高さ、立地の良さ、管理状態の良さ、良質なマンションコミュニティーなどが挙げられ、住んでいること自体がステータスとなるでしょう。

代表的なビンテージマンション

実際にビンテージマンションと呼ばれるマンションには、どのような物件があるでしょうか。東京都内の代表的なビンテージマンションを5つピックアップしてご紹介します。

※物件概要は、分譲当時の情報となります。

広尾ガーデンヒルズ

広尾ガーデンヒルズはビンテージマンションの中でも、特に人気の高いマンションです。66,000平方メートルを超える緑豊かな敷地は、イースト、サウス、センター、ウエスト、ノースの5つの「ヒル」で構成され、全15棟のマンションが連なっています。棟には独自のコンセプトがあり、それぞれ違った魅力が感じられます。敷地内にはスーパーや銀行、医院、レストラン、カフェなどがあり、利便性も抜群。総戸数1,181戸ながら、売りに出る物件は少なく、人気の高さがわかります。

<物件概要>

・所在地 東京都渋谷区広尾4丁目
・交通アクセス 東京メトロ日比谷線「広尾駅」より徒歩5分
・竣工年 1987年(全体竣工)
・総戸数 1,130戸

三田綱町パークマンション

三田綱町パークマンションは、元祖タワーマンションとして高層マンションブームの先駆けとなり、建設当時は東京タワーと霞が関ビルに次ぐ「第三の構想建築物」として話題を集めました。閑静な住宅街に立つ真っ白な2つのタワーは、約50年が経過しても洗練されたたたずまいです。リビングが30畳以上のゆったりした間取りが多く、全住戸が角住戸であることも人気の理由でしょう。

<物件概要>

・所在地 東京都港区三田2丁目
・交通アクセス 東京メトロ南北線・都営地下鉄大江戸線「麻布十番駅」より徒歩9分
・竣工年 1971年
・総戸数 147戸

コープオリンピア

東京オリンピックの翌年に、会場を見渡せる立地に建てられたコープオリンピア。日本初の「億ション」として有名で、当時から24時間のフロントやセントラル方式の冷暖房などで注目されました。古さを感じさせない斬新なデザインは、どの住戸からでも採光でき、プライバシーが守られるように配慮されたもの。今なお、原宿のランドマーク的存在となっています。

<物件概要>

・所在地 東京都渋谷区神宮前6丁目
・交通アクセス 東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前駅」より徒歩1分、JR山手線「原宿駅」より徒歩2分
・竣工年 1965年
・総戸数 164戸

ドムス南麻布

ドムス南麻布は、ヨーロッパ建築と日本建築がミックスした、バブル期の最後に建てられた高級マンションです。専有部分にはカナディアンメープルやチーク、マホガニーなどの高級木材が使われ、木工には宮大工が起用されました。共用部分の壁には大理石が貼られ、屋内プールや屋外ジャグジー、フィットネスジムなどの施設、サービスも充実しています。

<物件概要>

・所在地 東京都港区南麻布3丁目
・交通アクセス 東京メトロ南北線・都営地下鉄大江戸線「麻布十番駅」より徒歩9分
・竣工年 1993年
・総戸数 15戸

フォレストテラス松濤

フォレストテラス松濤は、渋谷区神山町の高級住宅街に立っており、インテリアデザイナーのテレンス・コンラン氏が監修したデザインは、マンションというよりギャラリーのよう。竣工当初は、外国人向けの高額賃貸を意識していたことから、ゆったりとした間取りが特徴で、共有施設にはジャグジーやバーベキューガーデンも備えています。4階建てですが高台に位置するため、ルーフガーデンからは渋谷・新宿の景色が楽しめます。

<物件概要>

・所在地 東京都渋谷区神山町
・交通アクセス 東京メトロ千代田線「代々木公園駅」より徒歩9分
・竣工年 1999年
・総戸数 26戸

フォレストテラス松濤の情報は、マンションバリューで確認することができます。
フォレストテラス松濤

ビンテージマンションを購入する際の注意点

人気が高いこともあり、条件の合う物件が売りに出されていれば早めに購入したいビンテージマンションですが、いくつか注意点があります。ビンテージマンションを購入する前に確認すべき、4つのポイントをご紹介します。

1 修繕履歴や大規模修繕計画をチェック

管理が行き届いているのがビンテージマンションの特徴ですが、それでも築年数の経過とともに設備は老朽化しています。購入後も快適に住み続けられる物件を選ぶためにも、過去の修繕履歴や、長期的な修繕計画があるかどうかをチェックしておきましょう。
修繕履歴や計画は管理会社が記録しているので、購入を考えているビンテージマンションがあれば、不動産会社を通して取り寄せてみてください。

2 耐震性をチェック

ビンテージマンションは、1981年以前の旧耐震基準で建築された物件も多いため、耐震性は必ずチェックしましょう。また、ビンテージマンションは元々設備に力を入れて建てられたマンションが多く、耐震基準を遥かに超える性能を持った物件もあります。旧耐震基準で建築されていても、耐震診断の結果が良好で、耐震補強工事が実施されていれば問題はありません。
ただし、旧耐震基準で建てられている場合、耐震基準適合証明書が取得しにくくなります。耐震基準適合証明書がないと、住宅ローン控除や贈与税の非課税措置などの申請ができないため、その点は覚えておきましょう。

3 リノベーション・リフォームの可否をチェック

ビンテージマンションの購入後、自身でリフォーム・リノベーションをしたい方もいるでしょう。リフォームやリノベーションができるかは管理規約で定められているため、管理会社から取り寄せて確認してください。デザイン性の高いビンテージマンションは、通常のマンションより制約が多い可能性があります。
また、壁が取り払えるか、水回りが移動できるかなどは構造の兼ね合いもありますから、そちらも確認しておきたいところです。

4 建て替えについてチェック

築年数が長くなっても資産価値が高いビンテージマンションですが、耐用年数には限りがありますから、いずれ住めなくなる可能性もあります。建て替えが可能か、また建て替える場合は同規模のマンションが建てられるのか、購入前に確認しておくといいでしょう。マンションによっては、法令などの関係で同規模の物件が建てられないこともあります。

気になるビンテージマンションは市場に出回る前にチェック!

ビンテージマンションは、デザイン性や立地、共有施設、管理体制などが充実していて、築年数が長くても高い資産価値を保っています。何より、ビンテージマンションに住んでいること自体がステータスとなるでしょう。ただし、築年数が経っているだけに、通常の中古マンションを購入するとき以上にチェックしておきたいこともあります。
ビンテージマンションはなかなか市場に出回らず、見つけたら「即買い」などといわれます。気になるビンテージマンションがあれば、売りに出ているかどうかにかかわらずチェックしておき、購入のタイミングを逃さないようにしましょう。